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マグロとミジンコのロジック

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或る日、「ミジンコ商事」に勤務する
ミジンコの「つっぱり」は、友人のミジンコ「よくばり」と、
同僚のミジンコについて悪口をいいあっていた。

あの同僚のミジンコは最近でしゃばりすぎている、
あの髪型はセンスが悪い、スーツが安っぽい、不潔、
息が臭い…いやいや、まったくあの言動は許せない、
社内不倫疑惑を暴露、会社の尊厳を壊しかねない不届き者だ、など。

黒潮にのって回遊してきたマグロは
そんなミジンコ、つっぱり・よくばりたちに気づきもしない。
あまりにも小さいがゆえにその存在にも気づかない。
ただ、ミジンコのつっぱりやよくばりが口汚く罵倒している声だけが、
うっすら海水に漂って聞こえているだけで。

つっぱりとよくばりは、自分の正当性を主張すべく、
同僚のミジンコをこれでもかと批判しはじめたけど、
それは誰のためでもなく、自分の下衆な野次馬根性を
みたすためだけのものであるということは
彼ら自身、気づいていないようだった。
さらに何かを言おうとしたがー
マグロはお腹が空いたので、
一気につっぱりとよくばりを飲みこんじゃった。

やがて、つっぱりとよくばりは
ウンチになってマグロの体内から吐き出され、
海水を漂っていった。
そのころには、つっぱりとよくばりは、
自分がいったいどこのミジンコだったのか、
自分がミジンコであったことさえ、忘れちゃった。


おわり。


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