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機械女王の館

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この施設にはいろいろな奴隷がいる。

どのくらいの時間でも鞭打ちを楽しめる奴隷、
浣腸器具でグリセリンをこれでもかという程注入したのち
排泄を我慢させ、その様子を楽しむための奴隷、
特殊な和式便器に頭ごとはめ込まれた人間便器の奴隷、
身体ごと椅子に組み込まれた、または顔だけで女主人の
尻の重圧を耐える人間椅子の奴隷
馬具を取りつけられ、乗馬を楽しむための奴隷が数頭
ペニスを生殖器ではなく玩具として、冷たくて思い鉄の
コックリングで管理されている奴隷

など、さまざまな嗜好を凝らした奴隷がいた。
しかし、これらの奴隷は人間であり、人間でなかった。

この館の女主人、彩月は
専門の博士に任せ、研究所をつくり、
奴隷の意識を半分人間にしたまま、
機械化することに明け暮れていた。

奴隷の機械化である。

なぜ機械化するかと言えば、
永遠の命を与えられるからである。

永遠の命を欲しがる奴隷には不自由しなかった。

機械の身体を求めて宇宙を旅して周り、この星にある
機械女主人の館を目指してくる若者は大勢いたのである。


ある時、女主人は
空気のようになって蠢いている召使いに

「匂い吸引係りを一匹呼んできて頂戴。」

と指示した。

一日運動をしてたっぷり汗をかいたので
匂いを吸引する機械が必要だった。

“匂い吸引係り”は黒いレザーのマスクをかぶって
四つんばいでのろのろとやって来る。

装着しているそのマスクは
目と口の部分が覆われており、
強制的に“鼻だけ”使うようオープンになっている。

この機械は、鼻だけしか使っていないため
生きているのか、死んでいるのかわからない。
まるでさっきまで土の中で眠っていたモグラのようだ。

「さっさとおし!今日は汗をたくさんかいているのだから!」

と尻を鞭で打つ。

匂い吸引係りは、鞭の痛みで目が覚めたのか
クンクンと鼻を使いはじめた。

まずは、自分の足元から嗅ぎはじめて
黒く艶めいたハイヒールを鼻で捉えるが

その頬をつま先で打つ。

すると
「彩 月 女 王 様、
匂 い を 嗅 が せ て い た だ き ま す。」

と初めて言葉を発した。

この匂い吸引器は機械じかけのように
話せる言葉は限られている。

やっと覚えたものだから、ときおり忘れることもある。
だからこうして、脚で小突くのだ。

まずは、足のつま先の蒸れた匂いを嗅がせた。

その際も、露わになった鼻だけを使わせる。

「蒸れた臭い匂いを、吸引なさい!」

と、命令する。
すると、その奴隷はまるで掃除機のように

「く ん く ん く ん く ん 。」

と、匂いの吸引を始める。

匂いを嗅げば嗅ぐほど、奴隷の息が荒くなる。
奴隷の腹部分にある、
「すっぱくて臭い」センサーの赤ランプが点灯していた。

見ると、どうしたことか
下半身が膨張しているではないか。

「まあ、なんなのお前は!はしたない!」

女主人はそこに、これ以上大きくしてはならぬよう
ステンレス製の冷たくて重い
コックリングを取り付ける。

「そんなところを大きくしては駄目よ!
おまえは匂い吸引係りなのだから!
そこは生殖器ではないのよ!
折角、機械化人間にしてあげたのに。
道具になりなさい!」

奴隷は
「ううう・・・」と苦悶の呻きを上げるが
吸引の濃度をもっと高くしてゆく。

「今度は腋の下の匂いよ。
ここが一番汗をかいているのだからね。
匂いを全部吸い取って頂戴。頼んだわよ。」

と、奴隷の鼻に強烈な匂いを嗅がせる。

「もっと強く吸い取りなさい!」

そのたびに、冷たいコックリングは
奴隷を締め付ける。

吸引係りは、腋の下の匂いを嗅ぐなり
全身をぶるぶる震わせ
激しく痙攣するなり白目をむいて動かなくなった。

ステンレスのコックリングが、白い液体で
汚れていた。

女主人はすかさず
空気のように蠢いている召使いを呼んで

「この係りは使いすぎて役立たずになってしまったから、
捨てておしまい。」

と言った。

匂いが強すぎて、ショートしてしまったのだ。

その奴隷は
「折角、機械の身体を手に入れたのに・・」
と言い息絶えた。

「今度は、処理した腋毛を食べる新しい奴隷を
連れていらっしゃい。」

召使いは深く頷くなり、ポンコツになった匂い係り一号を
風のようにさらって闇に消えた。


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