FC2ブログ

太陽と月に背いて。

アルチュール・ランボーが好き。
詩も好きだけれど彼自身、人物像が好きなのだ。
この人物を演じるのにハマり役であったのは、レオナルド・ディカプリオ。

最近上映した「シャッターアイランド」という映画の連邦保安官テディ・ダニエルズもよかった。
本物の狂人の役・・・というとネタバレだけれど、彼は狂人の役を演じると美しく光り出してくる。
でもやっぱり最高傑作は、狂気の詩人アルチュール・ランボーでしょう。

少年のディカプリオくん、ランボーの魂が入ってしまったのではないか?というぐらいに
鮮やかな表情や、演技をする。
ランボーなら、こういう顔してこういうこと言うだろうな!って
その表情・台詞にいちいち身震いするのだ。

男色の関係にあった詩人、ポール・ヴェルレーヌを
自分の出世に利用しているのかと思えば、
子供のように「愛している」と泣きじゃくるランボー君。

“愛”とは痛みを伴うものだ
なんて言って“愛情表現として”ヴェルレーヌの手を
ナイフでグサリとひと突きしまうランボー君。

とち狂ってる。

しかし共感する。人間を本当に愛したらこうなるな、と思う。
肉欲の愛とは、本来理性がないものだもの。

「太陽と月に背いて」
英タイトルでは「Total Eclipse」。
皆既食という意味ですが、これを実際に見た人たちは
「一生忘れることのできない美しい一瞬であった」と、云います。
ランボーが詩を書いたのは17歳から19歳のヴェルレーヌと一緒に居た3年間
だけだったという。

人生の中の輝ける一瞬、ということでしょうか。

天使と悪魔が混じった感じ、
魂の躍動感を感じるこの、ランボーの詩。
晩年は中東で生活しており、砂漠を愛していたようです。
最後の作品となった「地獄の季節」の中に収録されている、
「永遠」。


見つかったぞ
何が? 永遠が
太陽と
融合した海が

用心深い心よ
懺悔しよう
虚無の夜と
灼熱の昼を

人間どもの
くだらぬことから
身を放ち
自由に飛んでいけ

お前自身のうちから
サテンのような残り火よ
義務は生ずるのだ
誰にいわれるでもなく

ここには希望はない
立ち上がる望みもない
智恵も不屈の精神も
ただの責め苦に過ぎぬ

見つかったぞ
何が? 永遠が
太陽と
融合した海が

sun.jpg

ランボー本人が描いた絵です。この詩をどう捉えるかは、人それぞれ
色いろな感想がおありでしょう。



1622226806_217.jpg

エジプトのアブ・シンベル大神殿から見た太陽と海。
海なのにまるで湖のような静けさと、乾いた風が印象的だった。
エジプトでも太陽神を祀っています。それは日本と一緒です。




スポンサーサイト
[PR]

Comments 2

彩月(あやつき)

Re: いつも

こんにちは。私は誰かを責めたりしてませんよ。
色んな事に矛盾を感じるので正直に書いているだけです。
黙っていられないのでキズついたらごめんなさいね。
私は失望していないですよ。ちゃんとここに正直に書いてくれる貴方だったら大丈夫です。

2010-11-16 (Tue) 11:13 | EDIT | REPLY |   

-

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2010-11-15 (Mon) 12:32 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply