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無限の住人

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きのうは店で、常連である変な男に

「足で尻や股間を蹴り飛ばしてほしい。」

などと言われ、一日じゅう足ばかり使ったものだから
その日の夜は足の痺れと痛みに悩まされ
歩くことも、ままならなく店を休んでしまった。

店のやり手婆あは、私が見習い新造のころには
よく竹の棒や、隠居爺の杖で私の尻や足を
ひっぱたいたものだったが
やっとさっとこ客を取るようになった「商品」の私には
「お前には時間とお金がかかっているからね」と言い
手は出さずに口から蛇を出すだけとなった。

だから店を休んだその日も
「このぶんは、明日たっぷり取り返すんだよ」
と睨んだきりだった。


「お前さんの足で、俺の尻やら股間を蹴飛ばしてくれないか。」

と言った男は、吉原界隈からすこし外れた場所にある
紙問屋の若旦那であり、ここには数年前から通っている。

といっても、毎日来るわけではなく
奥方が実家に帰って不在の時などに一日中いり浸って、
転がったり、話したり、お馬さんになったりしている
変な男なのである。

私はお馬さんになった男にまたがり、
その尻をあらわにするや
「そーれ!もっと早く走りや!走りや!」
と、やり手婆あの竹の棒を手に、尻を何度も何度もひっぱたく。

他の男といえば、することは決まっているのだが
この男だけは違った。

興味があるのは、私の下腹部にある女の印ではなく、
もっと下のほうにある、足そのものなのだった。

男は暇さえあれば私の足の裏に、顔面をひっつけて喜んでいる。

そして、私のことを「小春さん」と言うどころか
「小春さま」などと言い、地べたに這いつくばるのだから
私も最初は戸惑ったものだ。

「お客さま、そんな格好をされては困ります。」

と言うけれど、

「私はこの格好でよいのです。どうかどうか、
わかってくださらないか。」

と彼はお願いする、そんな有様なのです。

そして彼はどんどんその行為をエスカレートさせていき
今は

「私のこの汚いちんちんを踏んでくだされ!
蹴っ飛ばしてくだされ!
いっちょまえに、生殖器だと思ってふんぞりかえっている
この汚い男のものを、つぶしてくださらんか!」

と、下半身を露わにしながら地べたでのたうち回る。

私は腰紐でそれを縛り、つぶれるほどに踏みつける。
男のものが、みるみる赤紫色に変色していく。

「あああ!さすが小春さまだ!
ほかの女子は胆が据わっておらんので
変なものを見るような目つきで、すぐに逃げよったが、
こんなことをできるとは、さすが小春さまだ!」

彼は私の足に口付ける。
そしてまじまじと見つめるや

「小春さまの右足の裏は、ひどい火傷の跡があります。
これはどうしたことか。ああこれはひどい。
かわいそうに。かわいそうに。」

と、足の裏をぺろぺろ舐めるけれど、
私はそれを見てケケケと笑うばかりだった。



いちど、この遊廓を抜け出そうとして
店の若い衆数人につかまるや、
このやり手婆あに、血がにじむほどめったうちに
されたものだ。

女でなくなった女は、若い女に容赦などない。
今度はお腹を足で蹴り上げようとするが、
見兼ねた若い衆に止められ
足元がふらつき、やり手婆あは倒れてしまった。
私はそれを笑うのだ。

婆あは若いころ、この遊郭で名を馳せた美少女で、
三十も歳の離れた成金商人に見初められ
この遊廓を一時は去るのであるが、
またここに舞い戻ってきた女だ。

なぜ戻ってきたのかは、知らない。
そんなことはどうでもいいことだった。
しかし、私はそれを笑うのだ。

老いさらばえた自分を
見ているような気分になるからだ。


「腹は目立ちすぎるから、蹴るなというのかい!
ならこうしてやるわ!」

婆あは火鉢に刺さっている赤く焼けた箸を手にとって
私の足の裏にあてがった。

じゅう、
と皮膚の焼ける匂いがした。

するどい痛みに、身体がぶるぶる震える。
水を浴びたように、汗がどっと吹き出て
ぽたぽたと滴り落ちる。

「一言も叫びもしない強情な女だわい。
こんど逃げたら、これをお前のあそこに突き指してやるから
覚えておいで!」

声を荒げながら、私の着物をはだけ
股間に赤く焼けた箸を近づける。
私と同じ歳くらいの若い衆は目をおおっていた。

婆あには、この遊郭のご隠居さんである爺いの相手を
するようにとも強要された。
起き上がることもできない死人同様の爺いだった。
それでも性欲はあるようで、おのれの性欲だけにしがみついて
かろうじて生きているようにも見えた。

この爺いは、昔から郭にいる女を手当たり次第に手篭めにしてきた
色狂いだ。
いちどはある女を孕ませるや、生まれた子供を川に
投げ捨てたことがあるという、色ごとに関しては“いわく”つきの
人物であり、そのため死に際まで性欲から離れられず
女に執着し生きているのだ。

しかし、今となっては
爺いの下半身は使い物にはならないため、
私の下半身をぺろぺろと舐めるだけなのであるが
これがとても気持ち悪く、いつかこの爺いを殺してやろうと
思うばかりだった。

首を紐で絞めるか、頭を鈍器で殴るか
私にとっては赤子の手を捻るようなものなのだが
なにせ若い衆が何人も私を見張るものだから
私はいつも、それを妄想するだけだ。

爺いは私ににじり寄った。

「お前さんは何故逃げた?他に男でもできたか?」
爺いは杖で何度も何度も私を叩くのであるが
最終的にはいつも、私の局部をぺろぺろ舐める犬になり果てた。

時間と暇がありすぎるために、ありもしないことを妄想して
「他の男か!こいつめ!こいつめ!」
と言って震える手に杖を握りしめ、
私をめった打ちにする。

その手元がブレて、眼球の上あたりに当たると

右の世界が見えなくなった。



「小春さま、どうしたことか。その右目は」

訪れたいつもの紙問屋は
私を見るなり、驚愕した。

私は独眼竜正宗よろしく
黒い眼帯をした遊女であった。


血がにじむほどに、男の肉体を叩きのめす時

あの爺いと同じように
「こいつめ!こいつめ!」という言葉を、心の中で口ずさみ
そして

私は特定の男ではなく、男という生き物すべてを
拷問して苦しめ、破壊してやろうと思い、憎悪し、
そして愛するのです。


ちなみに、今でもお爺さんが杖をついて
歩いている姿は嫌い。
杖で殴られそうで怖いからです。


すべてが、無限ループしている。

人間はすべて
「無限の住人」だからなのかもしれません。




このお話は
『心中天網島』(しんじゅう てんの あみしま)
近松門左衛門作のパロディです。
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[ 2009/08/25 11:39 ] 無限の住人 | TB(-) | CM(0)
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彩月(あやつき)

Author:彩月(あやつき)
新宿SMクラブ【ラシオラ】に
所属しているドミナです。

※このブログは、風俗店(SMクラブ)のページです。セクシュアルな表現および暴力的、グロテスクな表現を含みます。18歳未満の方はご覧いただけません。



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